思い出の・・・(39話)
2001年6月19日昨日 なんとなく昔飼っていた猫
「みいよ」(みーよ有らず)を思い出した。
奴は 半年ちょっとしか一緒にいれなかった。
突然の交通事故(と思われる)により
1982年の8月にこの世から旅立った。
川原に捨てられてた「みいよ」を拾ったのは
冬の寒空のした。
どうしても飼うと言い張るゆいに親も根負けして
なんとかこの生まれて間もない猫
「みいよ」が家族の一員となった。
「みいよ」はとても甘えん坊。
いつも大きめのセーターを着てたら
中に潜ってきてお昼寝。
夜の一緒に寝る。
まだ小学生時分だったオイラは
登校するのは当たり前なのだが
その後を追って 悲痛な叫びとも聞こえるような
鳴声を上げながらオイラを呼ぶのだ。
ああ 想い出せば想い出すほど
胸がアツクなるのは 何故だろう。
やっぱ 涙も出てくる。
でもあの日他界した「みいよ」の代わり
といってはなんだが
とぉちゃんが 毎日泣くオイラを見かねて
一匹の猫を家に連れて帰ってきた。
会社に迷い込んできて ガリガリにやせ細っていて
会社の若いモンに危うく殺されるところだった
にゃんこちゃんらしい。
(洗濯機の中に入れて窒息させようとしたバカが
いたらしい。 とぉちゃんが怒って取り上げたそうな)
あの日「みいよ」が死ななければ
この猫が死ぬ運命だった。
でも「みいよ」が他界したので
この猫は死なずにすんだ。
生と死が隣り合わせなんだなと
当時のオイラは思うわけもなく
新しく家族になった猫を見ながら
益々「みいよ」恋しく
密かに布団の中で泣いてた事を親は
多分 知らないであろう。
今じゃ とぉちゃんが拾ってきた猫も
人生ならぬ 猫生を全うし
畑の柿の木の下で眠っている。
「みいよ」の墓は 橋を作るために
埋立地となり 今じゃ河の下で眠っている。
もうすぐ この二匹の命日が近づいてくるな。
ゆいは元気にしてるぞ。
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